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小鮎の生態

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小鮎の生態

生態を知る

釣りをする上で、その対象魚の生態を知らなくても釣りをする事は可能ですが、対象となる魚の生態を知ることでさらに釣りは面白くなります。いつ、どこにいるのか、なぜそこにいるのか、何を食べるのか、なぜそれを食べるのか、どう食べるのか等々。まあ、その中にはどうでもいいことも沢山あります。笑

ヒコ
ヒコ

最近はネットの情報も早くて豊富なので、釣れてるという場所で、釣れている釣り方で釣れば、それなりに魚を釣る事はできます。最初の取っ掛かりはそれで良いと思いますが、その繰り返しでは、釣りの面白さ、楽しさが半減されてしまいます。感じる、考える、イメージする、ネットの情報が充実し過ぎるのも良し悪しですね。

鮎の生態については謎が多く、研究者でもはっきりとした事が解っていないというのが実情の様ですが、釣りという枠組みで生態を観察し、発見していく事も(たとえそれがかなり偏見に満ちた独断だとしても)釣りという遊びの面白さの一面でもあります。

ヒコ
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鮎を釣る方法は色々在りますが、縄張りを持つという生態を利用した友釣りの1強で、その視点では色々と語られていますが、その他の釣り方についてはあまり知られていないというのが実情です。鮎、小鮎の餌釣りでも知られてないことがまだまだありそうです。
なんにしても、相手のことを知らず、魚の居ない所、魚が反応しない事を延々とやり続けても魚は絶対釣れませんからね。笑

深場から浅場へ

孵化(ふか)後、琵琶湖に下り、水温低下と共に深場(と言っても、それ程深い所ではない様です。)で越冬した稚鮎は琵琶湖の水温の上昇と共に捕食行動を活発化させ浅場にも現れます。
足元の水温が10℃前後になると浜で小鮎が釣れだします。ただ浅場は伏流水、多数の流れ込み、風雨の影響で、水温の変動が激しく、それにより湖内での相対温度差が複雑で、環境が安定しない為、接岸初期の小鮎の動きを絞り込むのは簡単ではありません。というか、一定のパターンに沿って動いているのかも怪しいのが実情です。大部分の釣り人は過去の実績から釣り場を選定しているようです。

ヒコ
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私の浜での釣法は、魚の居場所を追いかけるのではなく、それなりの時期に、お気に入りの浜で小鮎が現れるのを待つ、いらっしゃ~い釣法です。笑

例年、湖西では4月も後半に入り、足元の水温が15℃前後になってくると、(魚の密度にもよりますが)小鮎はどこの浜にも「いらっしゃる」ので、湖西の岸から延べ竿でもコンスタンスに釣れる様になってきます。小鮎のシーズン開幕です。
私の浜での小鮎の釣り方については後述します。

浅場から再度深場に

季節が進み、活動を活発化させ浅場でも釣れるようになった小鮎ですが、更に気温が上昇し浅場の水温が上がってくると再度、適水温のレンジに移動するもの、川に遡上するもの、食性が変化するもの等、徐々に浜での釣果が低下していきます。特に南湖では全体的に水深も浅く水温の上昇が激しい事もあり、6月前後から釣果は一気に低下していきます。北湖の浜ではシーズンを通して小鮎を釣ることは可能です。

琵琶湖という湖の特殊性
琵琶湖は北湖と南湖で形成されていますが、釣りをする際には、それぞれのエリアの特性を考える必要があります。
あまり詳細には踏み込みませんが、北湖、南湖どちらも湖ではありますが、魚を釣るという観点では、「北湖は水海」、「南湖は池」あるいは「実は川」と見ることで、(小鮎に限らず)琵琶湖での釣りの戦略、釣り方が変わってきます。あわせて、湖西と湖東もそれぞれ特徴があります。

遡上した小鮎

川に遡上した鮎は、石についたコケ(珪藻や藍藻等)や川虫などを捕食しながら10cm前後に成長すると、縄張り鮎と群れ鮎(遊び鮎含む)の二つの行動パターンのグループに分類されます。

ヒコ
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上では大きく2つの行動パターンと書きましたが群れ鮎の内でも色々な行動パターンのグループがあります。遊び鮎は群れ鮎化することでより警戒心が増し釣りにくくなります。
遊び鮎<群れ鮎<縄張り鮎 の順にエサで釣るのは難しくなっていきます。

縄張り鮎は名前の通り一定の縄張りを持ち、石についたコケを独占し、その縄張りに進入した鮎を攻撃します。この習性を利用した釣りが友釣りです。
もう一方の群れ鮎は集団で行動し、捕食行動も集団で行う様で、草食動物が集団で餌を食べながら移動しているのにも似ています。その時はコケ類だけでは無く雑食性となり動物性のエサも食べるようです。ただ、捕食の為に群れているだけではなさそうなので、その実態、生態は分かっていないことも多いようです。

ヒコ
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鮎の雑食性を利用するのが、ドブ釣り、チンチン釣り、エサ釣り等で、詳細は省きますが一部、雑食性を利用しないチンチン釣りなんかもあるようです。

鮎が面白いのは縄張り鮎が群れ鮎になったり、群れ鮎の中から抜けて縄張り鮎になったりと、フレキシブルにその行動パターンを変えると言われています。面白いですね。

(縄張り鮎から群れ鮎に)

では、どういった状況になれば縄張り鮎が群れ鮎になるのか(鮎の食性が変化するのか)、ここからはあまり文献も無く、独断推測の割合が多くなりますが、エサ釣りでは群れ鮎、遊び鮎を狙うのが基本なので、縄張りから離れる要因を推測すると、

  • 縄張りを持つ意味、必要がなくなった
  • 縄張りを維持できる状況でなくなった
  • 縄張りを維持できる力が無い
  • たんなる鮎の気まぐれ、何とな~く (笑) 

等が考えられます。

何らかの理由でコケが無くなり縄張りを維持する意味がなくなったり、魚の密度が上がり、群れ鮎が増え、縄張りの維持が難しかったり、産卵準備が整い捕食の必要が無くなったり等、エサの状況や、エサに対する個体密度の状況、水温水量などの川の状況等で鮎の行動パターが変わるのではと、一応考えます。

一般的に土用隠れというのは夏場の猛暑の影響で、水温が上昇し、苔の状態が悪くなることで、縄張り鮎が、一時的に群れ鮎化することで、淵に入ったり、囮に反応しなくなったりすることだと思われますが、これも環境の変化による鮎の行動パターン変化の一つと見ることが出来ます。

(エサで鮎を狙う)

基本的には鮎のエサ釣りは鮎の雑食性を利用する釣りなので、縄張り鮎が雑食性に食性が変るタイミング、群れ鮎化しそうなタイミング、居そうなポイント、反応しそうな釣り方等の条件を探しつつ、川で成長した鮎を狙っていきます。
私の川での小鮎の釣り方については後述します。

ヒコ
ヒコ

難しそうに書いてはいますが、遡上したての小鮎は概ね雑食性で警戒心も低いのでそれほど難しい釣りではありません。ただ、ある程度川で成長した鮎をエサで釣るには、ポイントやタイミング、釣り方を工夫する必要があります。
例えば、遡上小鮎の居ない愛知崖のエサ解禁で、今まで小鮎が爆釣していたエサ釣りをしても鮎は思う様には釣れない方もいる様です。小鮎は釣れても鮎は釣れない。要はそう言う事です。笑

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